会員限定
年金資産運用・基礎の基礎 【プライベートアセット再整理】第8回 ポートフォリオどう構築【中編】〜ビンテージ分散で優良案件発掘とリターン平準化
前回から3回連続で、プライベートアセット(PA)のポートフォリオ構築を実際に構築する上での考え方や留意点をお伝えしています。前編では、PAは確としたベンチマークがないので「ファンドの品揃えと投資タイミングの両方の分散が重要」ということを学びました。今回はこの時間軸の分散がなぜ重要なのか、クローズドエンド型ファンドとオープンエンド型ファンドとどう向き合うのが良いのか、こういった点について山浦厚能さんに解説していただきます。
リターン予想に基づく投資は「NO」
PAのビンテージ分散の重要性について、山浦さんはワインを例に説明されました。煎じ詰めるとPA投資は「農業なのだ」と思ってしまいます。
山浦 ある意味、その通りです。ワインに限りませんが、生産者は収穫の時期だけ働いているわけではありません。良い収穫を願って、1年を通じて適切な手入れ作業を行っています。結果的に天候等の外部要因によって、その年の出来栄えに差が生まれますが、運悪く品質が低下した年に当たったからといって翌年以降、手入れを放棄することはありません。投資家も同様です。ビンテージの将来リターンの予想に基づいて投資するのではなく、毎年着実な仕込みを行うことが重要です。
良い案件を見つけるための時間的猶予
PA投資で初心者がつまずくのが、「クローズドエンド」の仕組みを理解することです。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。














