学校法人・金融法人の担当者必見!機関投資家ゼロからの資産運用 【株式編・第1回】機関投資家にとって株式とは〜貴重な収益源泉、長期・分散投資が大前提
「機関投資家ゼロからの資産運用」は、これまで6回にわたり債券の基礎的な仕組みや運用上の留意点などについて、ラッセル・インベストメントの金武伸治さんに多角的に教えていただきました。今回からは「株式編」です。学校法人や金融法人など機関投資家が担う長期安定的な資産運用において、株式運用はどういう意味合いを持ち、今後の方向性や課題は何か。歴史的経緯なども踏まえながら、分かりやすく解説していただきます。
企業の成長が収益の元
機関投資家の伝統的あるいは一般的な資産の内訳は、大まかに①債券②株式③オルタナティブ(その他資産)④短期資産(キャッシュ)ということになりますよね。「株式編」を始めるにあたって金武さんに伺いたいのは、特に株式運用の持つ意味合いです。そして、認識しておくべき債券と株式の違いについてもご説明いただけますか。
金武 機関投資家の資産運用における株式投資の意味合いとは、やはり主要な収益源泉であるということでしょう。債券利回りだけでは目標リターンの達成などが難しいなか、企業成長という収益源泉を持つ株式投資の必要性は大きいと思います。株式投資は短期的な価格変動を伴いますが、その一方で企業の日々の生産活動や将来に向けた研究開発が、長期的な収益を生み出す元となると考えられます。
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