360T
ドイツ取引所グループという信頼感、企業の財務管理システムとの接続も可能
ECNにおいてクライアントが最も重視するのは、プロバイダーの信頼性だろう。360Tは、DBG(Deutsche BörseGroup・ドイツ取引所)の一員であり、GCCをはじめとした多くの法令に準拠している。顧客は、各規制に適合した外国為替の売買が可能だ。
当社の強みである分析力は、トランザクションに関するデータ作成のほか、最良執行の実現のためのリクイディティプロバイダー選択や自動実行など、取引の最適化をサポートする。また、当社のシステムは企業の財務管理システムと接続できるため、グローバルに展開する事業会社にとって、リアルタイムの為替動向に基づいた事業判断を下すことができる。
当社は、2018年5月に米国ゲインキャピタルホールディングスのECNシステムであるGTXの買収を発表した。GTXの高い流動性は、360Tの機能を補完し、サービスを向上することができると考えている。価格マッチングのためのセントラル・リミット・オーダー・ブックは、ドイツのデリバティブ電子取引所であるEUREXのT7システムを採用しており、マクロ秒単位で測定される最速レベルのCLOB(集中指値注文システム)であると自負している。
さらに当社は、OTCスポットサービスも開始した。2018年末までに、NDF、RFQ(リクエスト・フォー・クオート)、RFS(リクエスト・フォー・ストリーム)、ECNを含むさまざまな様式でOTC(相対)決済による与信低減を提供したい。
ステート・ストリート信託銀行
グローバルの規制対応力に強み、FXコネクトとカレネックスの相乗効果
顧客の電子取引に関する優先順位は、これまでの効率性の追求から、MiFIDII規制やGCC順守の対応力に移っている。外国為替取引の透明性の強化や最良執行を希求する市場参加者にとって、グローバルで展開する当社のソリューションは、各国の規制を尊守した外国為替取引の電子取引に適した商品だ。
当社は、2つのマルチバンク為替プラットフォームを運営している。「FXコネクト」の特徴は、応用力の高いインテグレーションであること。例えば、バイサイド取引は、約定を執行する前にいくつかの重要なステップがある。FXコネクトでは、OMS( 取引注文管理システム)からブローカーへ発注するワークフローを顧客ごとに開発するインテグレーションでSTP化できる点が最大のメリット。トレードサービシズ(コンファメーションマッチング)は、従来の照合機能に加え、MiFIDIIに対応したレポート機能を備えている。
もう1つの外為取引プラットフォーム「カレネックス」は、銀行などの金融機関がeFXビジネスを強化するためのソリューションである。グローバルで豊富な採用実績がある「プライスエンジン」を活用し、自動でプライシングやリスクヘッジができ、アルゴリズム取引やRFSにも対応している。損益や建玉額を組み合わせたリスク制御は、リアルタイムで評価する。
さらに、カレネックス独自の流動性を追加することにより、競争力のあるeソリューションを短期間で構築できる仕組みだ。為替ブローカーがカレネックスをバックエンドに利用し、FXコネクト顧客に対して短時間でのプライシングやRFSやアルゴリズム執行を実施する事例はますます増えると考えている。