FXスポットストリーム

透明性と効率性を向上させるマルチバンクのストリーミングサービス

FXスポットストリームは2011年12月、FX取引の透明性と効率性の向上など市場ニーズの解決を目的として誕生した。主要顧客は、大手銀行や運用会社、FX会社、事業法人など幅広い。当社のストリーミングサービスは、顧客のコスト削減と多様なリクイディティプロバイダーが特徴だ。

当社のサービスは、顧客とリクイディティプロバイダーともにコストメリットがある。顧客は手数料が無料で利用できる。各参加行には固定コスト制を導入しているため、銀行は取引量が増えるほど取引当たりのフィーを低く抑えられる。これにより、どのチャンネルよりも顧客に対する有利なプライスの提示につながる。リクイディティプロバイダーは、2018年6月末現在、13行※まで拡大した。当社のサービスは、1つの接続先を通じて複数の銀行と取引ができるため、全リクイディティプロバイダーと取引をした場合、取引コストを13分の1に抑えられる。

もう1つの特徴は、複数の銀行のなかから顧客が取引相手を選ぶ「マルチバンクのストリーミングサービス」であること。一般的に、ECN(電子取引所)では約定するまで取引相手がわからない。当社は、プライスと取引相手を確認して約定できるため、取引の透明性と効率性の向上が可能だ。

機能は、API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)やGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を通じたFXのスポットやフォワード、スワップ、貴金属(金・銀・プラチナ・パラジウム)、NDF(ノン・デリバラブル・フォワード)取引などをそろえている。

※バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ、ビー・エヌ・ピー・パリバ銀行、シティバンク・エヌ・エイ、コメルツ銀行、クレディ・スイス銀行、ゴールドマン・サックス証券、香港上海銀行、JPモルガン・チェース銀行、モルガン・スタンレー、三菱UFJ銀行、スタンダード・チャータード銀行、ステート・ストリート銀行、UBS銀行

トムソン・ロイター・ジャパン

顧客の業務フローを有機的につなげるセキュアなサービス提供にも注力

トムソン・ロイターの外国為替取引ソリューション「FXall」は、2300社強の機関投資家と180のマーケットメイカーが利用している。国内では、外国為替電子取引システムの導入が進む一方、事業会社を中心に容易に導入できるセキュアなサービスを好む傾向が依然として強い。FXallはブラウザベースのソリューションで、情報端末と同じ環境でも利用でき、安全性と利便性を兼ね備えている。

FXallは、欧州のMiFID II(第2次金融商品市場指令)や米国のドッド・フランク法(金融規制改革法)が求める新たな取引や報告要件を遵守した電子取引を可能にする。昨年は、特にMiFIDIIへの対応に注力した。

マーケットメイカーとなる銀行に対して業務フローにあわせて他サービスと連携させた総合的なソリューションを提案している。銀行のオンラインサービスやFXallを含む他社の取引プラットフォームからオーダーを受け付け、マーケットメイカーのシステムと連携して自動カバーまで可能だ。約定のほとんどは当社の執行通知システムで統一できるため、STP(ストレート・スルー・プロセッシング)環境との接続APIの開発期間とコストも削減できる。

FXallは、多様なビジネスや地域をカバーするだけでなく、さまざまなサービスと有機的につなげ、顧客ニーズを幅広くカバーする総合的なソリューションとして利用できる点が強みだ。昨年導入のグローバル外為行動規範を見ても、取引の電子化はさらに進むと思われる。利用者は短期間で簡単に導入でき、多様な規制に柔軟に対応しつつ十分な運用実績を考慮してソリューションを選ぶべきだろう。