華村 啓陽氏
インベストメント・ディレクター
華村 啓陽

「国内の機関投資家は長らく低金利に直面してきましたが、これに加えて現在は2つの新たな課題に直面しています。1つは利上げ、もう1つはバリュエーションの高まりです」。こう切り出したのは、キャピタル・グループのインベストメント・ディレクター、華村啓陽氏である。

利上げによる金利の上昇は債券運用にとってマイナスであるほか、ヘッジコストの上昇ももたらす。一方のバリュエーションについても、足元でスプレッドは急拡大したものの、不透明なファンダメンタルズに照らして依然として割高だ。

こうした市場環境を受けて、今後の投資方針としてどのような戦略が有効なのか。1つはよりディフェンシブな戦略に対する投資だろう。中でも候補に挙がるのは投資適格社債とアンコンストレインド運用だ。「前者であれば、危機時に期待される株式との分散効果を維持しながら利回りを確保することができます。また、後者であれば、タクティカルな資産配分でリスクをコントロールすることも可能です」と華村氏は話す。

一方、高いキャリーを取っていく運用ニーズに対しては、積極的にインカムを獲得する戦略が必要だろう。しかし、相対的に高いリターンの獲得を狙うため、流動性を確保しながら銘柄選択力が求められる。

この点、キャピタル・グループは債券分野においても長い歴史と実績で投資家のニーズに応えてきた。同社グループは株式運用において屈指のアクティブマネジャーとして知られるが、債券の運用資産残高だけでも約5000億米ドルにのぼり、債券専門の世界的な運用会社に肩を並べる水準だ(2021年12月末現在)。

キャピタルの運用を特徴づけているのが、「キャピタル・システム」と呼ぶ運用体制だ。複数のポートフォリオ・マネジャーがチームを構成し、“スターマネジャー”に頼らないチームアプローチを採用して健全な議論を促すほか、各アナリストはポートフォリオの一部を自ら運用しており、確信度や流動性、タイミングなど一歩踏み込んだ投資アイデアを創出することが可能になっている。

また、株式運用チームとの連携もポイントだ。「株式のアナリストが経営者と面談する際には、債券のアナリストも同行します。経営者は配当の増減、M&A、自社株買いなど株式投資家向けの話をしがちです。しかし、債券投資家が同席することで、バランスの取れた会話ができます」と華村氏はそのメリットを説明する。

リスク許容度と投資ホライズンで幅広い投資家の運用ニーズに対応

債券にも強いキャピタルが、上記の問題意識に応えるために提案するのが、次に挙げる3つの戦略だ。各戦略の概要と特徴について紹介しよう。

守りを意識した投資家に対しては「グローバル投資適格社債運用」がソリューションの1つになる。華村氏が「ピュアな投資適格社債戦略」と表現するように、為替やデュレーションといったマクロのアクティブリスクは排除し、ハイイールド債券へも一切投資しない。余計なものは一切そぎ落とし、高い銘柄選択力のみで驚異的な運用実績をたたき出す。図1にも示す通り、この戦略ではハイイールド債券並みのリターンを、投資適格社債並みのリスクで獲得している。

図1 「グローバル投資適格社債運用」の運用実績

図1「グローバル投資適格社債運用」の運用実績
※過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
2021年12月末時点。全て円ヘッジベース。出所: Bloomberg、キャピタル・グループ
CG戦略:キャピタル・グループ グローバル投資適格社債運用。コンポジットデータを円ヘッジしたシミュレーション、債券総合:Bloomberg Global Aggregate ex-JPY Hedged to JPY Index、社債:Bloomberg Global Corporate Investment Grade Hedged to JPY Index、米国HY:Bloomberg US Corporate High Yield 2% Issuer Cap Hedged to JPY Index

ディフェンシブな戦略に対するもう1つのソリューションが、「グローバル・トータルリターン債券運用」だ。これは世界各国の政府、国際機関、企業が発行する投資適格社債とハイイールド債券を含め広い債券市場を投資対象とする。華村氏が他のアンコンストレインド戦略と大きく異なる点として強調するのが透明性だ。リスクバジェットを中心にしてポートフォリオを構築するほか、独立したリスク管理チームが、短期、長期、ワーストシナリオなどさまざまなケースを想定し、リスクコントロールを行っている。

「当戦略は投資適格債券と同程度のリスクを維持しながらより高いリターンを目指す、従来の総合型戦略にとって代わる新たなディフェンシブ戦略として位置付けています」(華村氏)。

高いインカムを必要とする投資家には、新興国のソブリン債や世界のハイイールド債券を主な投資対象とする「グローバルハイインカム債券運用」を提案している。流動性を意識しながら、銘柄選択力によって高いインカムの享受を狙う。「特にエマージング市場は中国経済への依存度や、原油価格の変動による影響度など、国によってバックグラウンドがさまざまです。徹底した調査・分析によってリスク・リターンを評価しながら、確度の高い銘柄を選択しています」(華村氏)。

優れた銘柄選択力は運用実績にも表れており、グローバル株式と比較しても同戦略は優位性を維持している(図2)。

「お客様によっても状況はさまざまですが、リスク許容度と投資ホライズンに合わせて、3つの運用戦略の中から適切なものを選択していただきたい」と話す華村氏。“守り”と“攻め”の3つの債券運用戦略に注目してはいかがだろう。

図2 「グローバルハイインカム債券運用」の運用実績

図2「グローバルハイインカム債券運用」の運用実績
2021年12月末現在
*1. グローバルハイインカム債券運用代表口座 運用報酬等控除前 設定日:1999年5月7日 出所:キャピタル・グループ
*2. MSCIワールド・インデックス(税引後配当再投資)出所:MSCI
*3. 代表口座設定来のリターンを年率化 出所:MSCI、キャピタル・グループ
*4. ボラティリティは月次データに基づき、母標準偏差を年率換算 出所:MSCI、キャピタル・グループ
過去の実績は将来の成果を保証するものではありません

投資リスクについて
当資料に記載されている有価証券運用は、国内外の株式及び債券などの値動きのある有価証券等に投資するものであり、組入有価証券の価格の下落や、組入有価証券の発行者の業績悪化や倒産、国内もしくは国際的な政治・経済情勢、市場の需給関係等の影響により、運用資産の投資価値が下落し、損失を被ることがあります。従いまして、投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、投資価値の下落により損失を被り投資元本を割り込む可能性があります。当運用における主要リスクには、有価証券等の価格変動リスク、為替変動リスク、金利変動リスク、信用状況の変動リスク、カントリーリスク、有価証券先物取引等のリスク等、グローバル運用における通常のリスクに加え、新興諸国市場投資に伴うリスク(政治・社会的不確実性、決済システム等市場インフラの未発達、情報開示制度や監督当局による法制度の未整備、為替レートの高い変動、外国への送金規制、税制等)、低格付け債券のリスク(デフォルト、金利変動に対する価格変動等)等があります。

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