SOMPOアセットマネジメント 業界に先駆けてESG投資に注力。スペシャリストによる情報提供に強み
社会の在り方が大きく変わると予想されるアフターコロナ時代を見据え、長期的な成長が期待できるサステナブル運用に改めて注目が集まっている。業界に先駆けてESG投資に取り組んできたSOMPOアセットマネジメントのユニークな運用体制を紹介する。
国際的なイニシアチブに参加し国内の運用会社をリード
「ESG(環境、社会、ガバナンス)」という言葉が登場する以前の1993年から責任投資を開始し、1999年には日本で2番目になるエコファンド『ぶなの森』を設定。2012年にはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)よりも3年早くPRI(責任投資原則)に署名ー。SOMPOアセットマネジメントは、業界に先駆けてESG投資に注力してきた運用会社だ。長期のバリュー投資をほぼ専業で行っており、個別の企業をきめ細かく調査する運用スタイルはESG投資との親和性が高いといえる。
一人のアナリストがファンダメンタルズリサーチから投資判断、議決権行使を含むエンゲージメントまでを行う三位一体の運用体制も同社の特徴だ。エンゲージメントを特別な面会の場にするのではなく、一連のリサーチ・投資判断に組み込むことで、より実効性の高い対話を目指す。同社責任投資推進室長の角田成宏氏は、「エンゲージメントにおいては、企業と投資家の共通目的である企業価値向上と持続的成長を対話の軸に据えることで、課題解決に向けた建設的な意見交換を行う」と語る(図表1)。
社内にESGスペシャリストを擁する点も、同社ならではの強みだ。運用会社におけるESGスペシャリストというと、一般的には議決権行使担当者を指すケースが多いが、同社の場合は異なる。「PRIやTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)などの国際的なイニシアチブに参加してグローバルな潮流を掴み、その内容をアナリストチームと共有するのが役割だ」と語るのは、ESGスペシャリストである長束(なつか)裕子氏だ。「Climate Action 100+」にも初期から参加していたほか、持続可能な社会形成に向けて必要な責任を果たしたいと考える金融機関のための行動指針「21世紀金融行動原則」におけるワーキンググループの共同座長を務めるなど、国内の運用会社をリードする立場でもある。
持続可能性を重視した銘柄選定でアフターコロナを見据える
そもそも、なぜSOMPOアセットマネジメントはここまでESGに力を入れるのだろうか。角田氏は、「長期目線での投資を行う当社にとって、持続可能性に留意し、将来のリスクを織り込んだ企業評価を行うことは当然の流れだった。以前から社内で重視していた『ゴーイングコンサーン;企業の継続性』というキーワードが、いつの間にか『サステナビリティ』に名前を変え、世間でも注目されるようになってきたといえる」と説明する。
そんな同社を代表するESG投資戦略『サステナブル運用』は、グループ会社であるSOMPOリスクマネジメント社が算出するESGスコアと、SOMPOアセットマネジメントが調査するバリュエーションスコアを組み合わせて銘柄選定を行う日本株戦略だ。長年の企業調査の経験を活かし、あまり知られていない中小型の優良企業も発掘し、組み入れている。
常務執行役員株式運用部長の中尾剛也氏は、「中長期における持続可能性の高い銘柄のみを選定してきた結果、アフターコロナを見据えたポートフォリオにもなっている。投資家の皆様からは、バイアンドホールドを前提とするためトレーディングコストを低く抑えられる点、約300銘柄を組み入れることでTOPIXに近いリスクプロファイルを有する点などをご好評いただいている」と胸を張る。
これまでも様々な機関投資家が活用してきた同戦略だが、2020年8月には企業年金にも初めて採用されるなど、投資家のすそ野が広がっている。年金グループの川島勇一担当部長は、「今後はサステナビリティを重視する大学法人などにも積極的にご活用いただきたい」と話す。
ESGは一過性のテーマではなく腰を据えて取り組むべき本丸
株式をメインにESG戦略を展開してきた同社だが、今後はより幅広いアセットクラスにおいてESGへの取り組みを強化していく見通しだ。例えば2017年ごろからは、社債運用における企業評価にもESG要素をインテグレーションするなど、債券投資での取り組みを深めてきた。債券運用部でインベストメントマネージャーを務める福田恵梨子氏は、「日本でもグリーンボンドの発行などは市場に定着しつつあり、発行体のすそ野も広がっている。企業そのものをESG評価した上での社債投資も、市場全体で今後さらに発展していくものと考える。債券運用においても伝統的な財務データに加えてESGに関わる非財務情報を取り入れた企業評価の研究・改良を重ね、さらなる投資パフォーマンス・リスク管理の向上を図る方針だ」と語る。
また同社では、高い利回りの代わりに自然災害発生時には償還元本が減る、CATボンドの運用にも注力している。「CATボンドを含む保険戦略への投資は社会的責任投資としての意義が深く、投資リターンと社会リターンの両方を追求できる」と指摘するのは、機関投資家グループの井上武宣営業部長だ。「こうしたインハウスの運用戦略だけでなく、サブアドバイザリー商品の選定においてもESG要素をきめ細かく精査してきたことが、PRI年次評価における高評価にもつながった(図表2)」(井上氏)
近年、ESG投資への関心はブームともいえるほどの盛り上がりを見せている。その一方で角田氏は、「ESGは一過性のテーマではなく、腰を据えて取り組むべき本丸だ。ESGインテグレーションや積極的なエンゲージメントは、企業価値の向上、ひいては投資家の利益にも資する」と強調する。
スチュワードシップコードが制定されるなど、アセットオーナーの社会的責任がより重く問われる時代も到来しつつある。「運用商品そのものによる金銭的・社会的リターンだけでなく、グローバルな潮流を踏まえた上でのESG情報を提供できるのは当社ならではの強みだ。ESGスペシャリストを擁する当社の知見をぜひ役立ててほしい」(中尾氏)
本資料に記載した運用戦略では、市場価格の変動する証券に投資するため、以下のようなリスクを伴います。但し、全てのリスクを網羅したものではありません。
①価格変動リスク②信用リスク③流動性リスク④為替変動リスク⑤保険リスク⑥コール・ローン等の相手先に関するリスク
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