インベスコのETFがもたらす新たなリスク分散アプローチ 大人気「QQQ」と均等ウエイト「RSP」:併せ持ちがもたらす米国株インデックス投資の安定感
過去数年の米国株式市場の力強いけん引役となってきた大型テクノロジー銘柄の割高感が懸念される。今後、市場が「平均回帰」に向かう場合、従来の米株インデックス投資にはスタンス見直しが求められる。そんな中、インベスコ・アセット・マネジメントは主力ETF(上場投資信託)2本による新たな分散アプローチを提案する。

ビッグテックの平均回帰は時価総額加重を見直す契機

機関投資家営業本部長
秋月 孝雄氏
米国株式市場は世界で最も効率的な資本市場のエコシステムを持ち、グローバル企業が本格的な成長を目指す際に選ぶ上場先であり続けてきた。しかし近年、マグニフィセント7(※)に代表される一握りの大型テクノロジー銘柄への集中が極端に進み、米国株式市場の姿は大きく変質している。
インベスコ・アセット・マネジメントの機関投資家営業本部長 秋月孝雄氏は、「引き続き、大型テクノロジー銘柄を含めた米国株式が有望な投資先であることに変わりはない。ただし、『どのように投資すべきか』は常に変化を強いられる」と注意を促す。
米国株投資の代表的な選択肢となるS&P 500を見ると、現在、同指数のトップ10銘柄で指数全体のウエイトの約4割を占めていることが分かる。過去40年で最高水準の集中度だ。リスク面でも、トップ10銘柄だけで指数全体のリスク寄与の半分を占める。
分散投資の代名詞のように扱われてきたS&P 500が、実態としては一部の巨大テック銘柄への集中投資に近い構図になっているのだ。加えて、これらトップ10銘柄の利益シェアは36%に留まることを踏まえると、ファンダメンタルズが正当化する水準を超えた割高感も見えてくる。
幸い、近年の米国株式市場では、巨大テック株への集中投資が上手く機能してきた。「しかし、バリュエーション面で割高感も否めなくなってきた中、M7のようなこれまでの市場のけん引役が平均回帰に向かう局面も考えられる。それらの銘柄への傾斜が大きい従来型の時価総額加重インデックスのみを、これまで通り保有し続けることが最適解かどうか見直す良い機会が到来している」(秋月氏)
※アマゾン・ドット・コム、アップル、アルファベット、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ(以降、M7)
高騰銘柄と指数全体の歴史的な乖離幅がチャンスに

ETFディストリビューション部長
小島 雄介氏
こうした局面で安定運用を志すならば、やはり考えなくてはいけないのが「分散」だ。ここでインベスコは、一般的な「時価総額加重型」と、指数の構成銘柄すべてに均等に投資する「均等ウエイト型」の両方の米国株インデックスを“併せ持ち”するアプローチを提案する。
具体的には大型テクノロジー銘柄を含むナスダック100銘柄に時価総額加重で投資する「QQQ」と、S&P 500の全銘柄に均等ウエイトで投資する「RSP」の2つのETFを併せ持つことで、高成長銘柄への集中投資と、幅広い銘柄への分散投資を両立させることを企図するバーベル型ポートフォリオを作ろうというのだ。

*クリックすると拡大します
「当社を代表するETFである『QQQ』は、国内外の多くの機関投資家の皆様に既に保有いただいている。2003年以降のデータを振り返れば、QQQ 100%保有が最も良好な成績だが、メガテック企業への集中が進んだ。そこで一部をRSPに分散投資することで、リスク・リターン特性を改善する」。インベスコのETFディストリビューション部長 小島雄介氏はこう力を込めつつ、現在のバリュエーション環境は、RSPの投資開始に追い風だと強調する。
現在、時価総額加重で見たS&P 500のPSR(株価売上高倍率)は、過去10年の中央値と比較して+35%と大きく上方に乖離している。M7をはじめとする大型テック銘柄の成長期待が株価に織り込まれた結果と言える。
一方、S&P 500を均等ウエイトで見ると、PSRは過去10年中央値とほぼ同水準にとどまり、PER(株価収益率)にいたっては、過去10年平均値を下回る。また、時価総額加重の場合と対比した相対バリュエーションは2003年以来の最低水準にある。
「RSPは四半期ごとにリバランスする。端的には上がった銘柄を売り、下がった銘柄を買うことで、ウエイトを均等に均す。この仕組みにより、ポートフォリオのバリュエーションがどんどん上がっていく事態が構造上発生しにくい。割高な銘柄の価格が調整されても、そのダメージは受けにくい」(秋月氏)
なおS&P 500の構成銘柄を時価総額の大きさで10グループに分け、各々の長期リターン(年率)を比較すると、時価総額上位50銘柄が8.3%にとどまるのに対し、下位50銘柄は12.1%と高くなる。RSPは「時価総額グループ下位銘柄群の高リターン」を効率的に取り込む仕組みを内蔵しているため、この成長余力を享受できる期待が大きいという。
「リバランスは、値上がり銘柄の利食いと、出遅れ銘柄の買い増しを機械的に実行する『安く買い・高く売る』の自動化プロセスとも言える。歴史的に見ても“永遠に上がり続ける”銘柄や市場は存在しない。どこかで平均回帰していく局面では、投資の物色の裾野が広がり、今まで買われていなかった銘柄に資金が入ってくる。RSPはそうした局面でS&P 500をアウトパフォームする傾向が確認されている。一部銘柄と指数全体のバリュエーションが歴史的な水準に開いている現在は、まさに平均回帰の準備が整った環境だと見ている」(小島氏)
加えて、グロース投資の性格の強いQQQのペア役には、バリュー投資的な性格の強いRSPが抜群の相性を発揮する点も注目したい。過去約25年では、QQQとRSPの対S&P 500超過リターンの相関係数はー0.19。つまり、QQQが市場を上回る局面とRSPが上回る局面は重ならずに訪れる傾向があり、強力な補完関係が成立していた。

過去の運用実績は、将来の運用成果等を保証するものではない。
*クリックすると拡大します
テックセクターへのリスク量を保有比率で調整する
当然だが、銘柄集中リスクへの対処法として、RSP以外に、バリュー株ETFや中小型株ETFに分散投資する選択肢もあるだろう。
しかし小島氏は、「バリュー株ETFでは、特定セクターにリスクが偏在する傾向がある。中小型株ETFは、対象の企業が玉石混合で、大きな成長余力を持つ企業がある一方、不安定な企業も含まれる。日本の機関投資家のコア資金の分散先として見るにはなじみにくいのではないか」と分析する。
秋月氏も、「お客様を見ても、米国を代表する企業としてS&P 500に“選ばれた”銘柄に広く分散して投資できる安心感から、安心して投資できる分散先と捉えられている印象だ」と頷く。
ではQQQとRSPと併せ持つとして、どのような比率で持つのが良いか。小島氏は、「最適な保有比率は投資家ごとに異なる」と前置きしつつ、例えば、「分散は図りたいがテクノロジーセクターへのアロケーションは変えたくない」場合は、QQQとRSPの各ポートフォリオにおけるテクノロジーセクターの比率を計算し、これまでのポートフォリオと比率が変わらないように調整する方法があると紹介する。
「逆に、米国株ポートフォリオのテクノロジーセクターのリスク量を減らしたいお客様には、同セクターをアンダーウエイトするような比率での保有を勧めたい。ほかにも、S&P 500に対するトラッキングエラーを最小化する比率を狙うなど、お客様ごとに合わせた調整が可能だ」(小島氏)
既に国内でも、大手機関投資家を中心に、QQQ×RSPの併せ持ちを検討する投資家が増えているという。
「米国株式市場の平均回帰を見据えて、2026年初から、過去最高ペースでRSPに投資資金が入ってきている。短期だけでなく中長期的に効率的なリスク・リターンの改善をもたらすこのアプローチについて、まずはぜひ気軽にご相談いただきたい」(秋月氏)
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社のグループ会社が設定・運用等を行う外国籍ETFに関する投資情報の提供を目的として作成されたものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。当資料は信頼できる情報に基づいて作成されたものですが、その情報の確実性あるいは完結性を表明するものではありません。また、過去の運用実績は、将来の運用成果を保証するものではありません。特に記載がない限り作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。ご投資される際は、必ず取扱い金融商品取引業者にて契約締結前交付書面等の内容をよくご確認の上、ご自身でご判断ください 。ETFは預金や保険契約と異なり、預金保険機構または保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また、登録金融機関は投資者保護基金には加入しておりません。
【上場投資信託(ETF)への投資にかかる手数料等およびリスクについて】
【投資リスク】
ETFは預貯金と異なり、投資元本は保証されているものではないため、市況変動により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて受益者に帰属します。
ETFは、主に株式や債券などの有価証券に投資を行います。有価証券への投資には、価格変動リスク、カントリーリスク、信用リスク、為替リスク、流動性リスク等、様々なリスクがあり、ETFも同様のリスクが伴います。組み入れ銘柄の価格等の変動並びにETFの取引通貨や現地通貨の為替変動の影響により当該ETFの円貨換算の取引価格または基準価額が変動し、下落した場合は、損失を被ることがあります。
ETFはベンチマークとの乖離及び市場価格とETFの一口あたりの純資産額の乖離する可能性があります。また、ETFには上場廃止リスクがあります。これらは主なリスクであり、ETFへの投資に係るリスクはこれらに限定されるものではありません。
【その他の留意事項】
ご紹介しているETFは、当社のグループ会社が設定・運用等を行うものであり、当社においてはお客さまに金融商品取引の執行に係るサービスは行っておりません。売買をお申込みになる金融商品取引業者に当該取引の内容についてご確認ください。
【手数料等】
ETFにご投資いただく際には、取扱い金融商品取引業者(証券会社)の定める手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。詳しくは取扱い金融商品取引業者までお問い合わせください。
<売買時の手数料>
ETFを売買する際の手数料は取扱い金融商品取引業者によって定められています。また、海外の取引所に上場するETFの場合、売買時の手数料の他に、為替の取引や外国金融商品市場等における費用等が別途発生することがあり、これらの費用等はお客さまのご負担となります。詳しくは取扱い金融商品取引業者までお問い合わせください。
<保有時の費用>
ETFの保有期間中は運用管理費用等を間接的にご負担いただきます。これらの費用には、運用会社・管理会社に支払う報酬、組入れ資産の売買の際に発生する手数料、ライセンス・フィー、監査費用等があります。
保有時の費用の率(総経費率)は運用状況や保有期間等に応じて異なることからその上限額を示すことはできません。詳しくは取扱い金融商品取引業者までお問い合わせください。
商号等:インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第306号
加入協会:一般社団法人資産運用業協会、日本証券業協会
https://www.invesco.com/jp/ja/
5436590-JP

