PGIM 「世界有数の投資家」の旨味を享受するPGIMの『CLOシニア・デット戦略』
金利環境の不確実性に直面する機関投資家の間で、高格付けCLO(ローン担保証券)への注目が高まっている。PGIM(ピージム)が提供する『CLOシニア・デット戦略』は、インハウス運用だけでは実現が難しい安定したCLOポートフォリオの妙味を投資家に提供する。
CLOは市場ショック耐性も

グローバル資産運用部長
シニア・プロダクト・スペシャリスト(債券担当)
森山 耕平氏
金利市場が大きく揺さぶられた2025年も後半戦に突入した。足元では少し落ち着く場面が見られたとはいえ、金利の先行きは見通しづらい。
「金利上昇シナリオも完全に払しょくされたと言えない中、ポートフォリオの一定額を変動金利資産で継続的に保有する意義が高まっている」と主張するのは、PGIMジャパンのグローバル資産運用部長 森山耕平氏だ。変動金利付資産であれば金利変動への耐性がある上、円ヘッジ付きで投資する場合は為替ヘッジコストの上昇をクーポン収入の増加である程度打ち消すことが期待できるためだ。
森山氏は「特にポートフォリオの“土台”として安定感を追求するならば、変動利付資産の中でもAAA格CLOに注目したい」と強調する。
本来CLOは担保となる何百種類ものバンクローンに幅広く投資を行うため、リスクが分散されている。その上AAA格CLOは厚い信用補完の仕組みを持ち、米国ではこれまでAAA格CLOのデフォルトは発生していないなど、抜群の安定感を誇る。
それでいて同格付けのクレジット資産と比較して魅力的なスプレッド水準があること、さらに市場全体が急落するような局面にも耐性を示してきたことが投資家の信頼を集め、CLOに人気が出ている。
「直近ではコロナ・ショックで多くのリスク資産が価格調整を余儀なくされる中、CLOはドル建て投資適格社債よりも良好な下値抵抗力を示した。米国ではETF(上場投資信託)にも組み入れられてきており、CLO市場は拡大を続けるだろう」(森山氏)
光るCLO専任チームの調査力
ただし、CLOは投資対象として複雑だ。インハウスで運用するハードルは必ずしも低くない。
そこで活用を検討したいのが、クレジット運用のプロフェッショナルであるPGIMが提供する『CLOシニア・デット戦略』だ。同戦略はAAA格のCLOを投資対象とする。同戦略に投資するメリットは、世界有数のCLO投資家であるPGIMの運用能力に“乗っかる”ことができる点にあると言える。では、具体的にどのような優位性があるのか、ここからポイントごとに紹介したい。

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【ポイント①】世界有数の運用規模とリサーチ体制
PGIMのCLO運用で、まず注目すべきはAUM(運用資産残高)で、CLOトランシェ運用資産残高は2025年3月末時点で773億米ドル(約11兆円規模)と世界の機関投資家でも群を抜く。その潤沢な資金力を背景に、経験豊かなメンバーを擁する“CLO専任”のリサーチチームが市場に目を光らせ、定性・定量的に投資先を吟味しているのだ。「PGIMのリサーチチームは投資実績の有無にかかわらず、ほぼすべての既存のCLOマネージャーの動きを日々モニタリングし、対話を重ねている。つまり、CLO市場全体を鳥瞰し、魅力的な投資機会やリスク要素を余さず発見・獲得する体制を整えている」(森山氏)
日本からもトップティアのマネージャーの情報は知り得るが、魅力的であっても知名度が低かったり、発行実績が少なかったりするマネージャーにはアクセスが非常に難しい。そうした案件を含めた多様な投資機会に手が届くことは、PGIMの戦略活用の醍醐味の一つだ。
【ポイント②】「アンカー投資家」の強みを発揮
アンカー投資家とは、発行額のうち最大割合を取得することを前提に、組成段階から条件交渉に参加できる投資家のこと。PGIMはその市場プレゼンスと長年にわたる発行体との関係性を武器に、アンカー投資家としてCLO投資を行うことにこだわり続け、豊富な実績を有する。
「投資前の交渉を通じて、投資対象の担保資産に万が一のことがあっても元本棄損リスクが小さくなるようクッションを増やす、契約内容に投資家の利益保護を目的とした項目を盛り込んだりするといった、予期せぬクレジットリスクへの備えを充実させることが目的だ。アンカー投資家としての交渉力を背景にスプレッドの上乗せを勝ち取る場合もある。その効果は長期のパフォーマンスに如実に現れる。ぜひ当社戦略を通じて、アンカー投資家としての旨味も享受いただきたい」(森山氏)
【ポイント③】機動力で市場の変化に対応
PGIMのリアルタイムなリサーチ力は、『CLOシニア・デット戦略』に市場の変化に応じて最適なポートフォリオを構築する機動力も与えている。その調整は時にダイナミックだ。例えば、クレジットスプレッドが縮小基調にあった2025年1~3月ごろは、同戦略はより魅力的なスプレッド条件を提示するプライマリー市場への投資に注力。しかし、同年4月の米トランプ政権による「解放の日」を境に市場のリスクオフが進むと、迅速に価格が反応するセカンダリー市場で急速にスプレッドが拡大する動きを捉え、ポートフォリオの取引の中心をセカンダリー市場に速やかに移行した。
なお同戦略の主眼は極力保守的なポートフォリオを組むことだ。市場の転換期にいち早く行動することで、相対価値の高い案件に投資することができる。それが結果的に、安定感を維持しながら魅力的なリターン水準を提供することにも繋がるという。
【ポイント④】充実のフォローアップ体制
『CLOシニア・デット戦略』の運用状況は、PGIMのCLO専任チームが日々運用のために収集する膨大なデータを自社開発システムに蓄積し、それらを基にレポーティングされる。さらに、近年厳しいリスク管理を求められる金融機関の細かなモニタリングのニーズにも柔軟に応えるべく、日本拠点であるPGIMジャパンにはCLO専門のプロダクト・スペシャリストが在籍。日常的に米国のPGIMと情報を連携し、日本語で情報提供を行う体制を整えている。
「金融機関などの担当者がリスク管理のハードルが高いCLO組み入れに及び腰になるケースも散見される。当社戦略をご活用いただき、CLO運用のハードルを乗り越えるサポートをさせていただきたい」(森山氏)
CLO運用ソリューションの提供でPGIMとタッグを組むニッセイアセットマネジメントの井上氏にも聞いてみました
地域金融機関の資産運用において、なぜCLOが注目されているのでしょうか?
ソリューション部
機関投資家
商品・戦略グループヘッド
井上 勤氏
高格付けCLOの特徴である次の5点が、地域金融機関のニーズを満たしていると考えるためだ。①高い元本保全実績②時価の安定性 ③変動金利資産であること ④高い流動性を備えていること ⑤相対的に高い収益性―という特徴である。
今年度は昨年度よりも、変動金利資産に対する投資家のニーズが高まっていることが感じられ、高い流動性・大きな市場規模を有するCLOは魅力的である。
一方で証券化商品という性質を有するCLOは、いわゆる「深度ある分析」などモニタリング実務の負担も重いため、投資家は高度な専門性を有するマネージャーが運用するファンド経由での投資を選好する傾向があるようだ。
本資料は、情報提供を目的として作成したものであり、いかなる金融商品の勧誘、販売、推奨を目的としたものではありません。本資料に記載されている情報はPGIMジャパン株式会社が信頼できると判断した各種情報源から入手したものですが、その情報の正確性、確実性について保証するものではありません。
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