世界屈指のクレジットの運用残高を誇るPGIM*の「ベストアイデア」を厳選する『クレジット・オポチュニティーズ戦略』は、タイトなスプレッド環境下でも、継続的に魅力的なパフォーマンスをあげてきたという。PGIMジャパンの牧田清隆氏と平尾卓也氏に、同戦略について話を聞いた。

PGIM 『クレジット・オポチュニティーズ戦略』

低相関と高リターンを併せ持つ

金利上昇を受けた資金調達コストの上昇、11月の米大統領選の不透明感、燻り続ける地政学リスクなど1年の折り返し地点を過ぎてなお、先の見通せない環境にある。一方、社債の信用スプレッドは依然として歴史的な低水準に張り付いたままで、こうしたリスクが織り込まれていないと懸念する投資家も多いだろう。

こうした運用環境でも、プラスのリターンを積み上げ続けている戦略がある。PGIMの『クレジット・オポチュニティーズ戦略』は設定来、約3年半で運用報酬控除後でも10%を超えるリターンをあげるなど、クレジット市場のタイトなスプレッド環境をよそに高パフォーマンスを実現している。

PGIMジャパンの牧田清隆氏によれば、同戦略は投資対象の格付や国・地域・業種などに関わらず、同社が擁するすべてのセクター特化型戦略の運用チームから、その時々のベストな投資アイデアをボトムアップで集約。その中からさらに投資アイデアを厳選し、最終的に20~40銘柄からなるポートフォリオを構築するという。

「いわば、PGIMのクレジット・リサーチ・プラットフォーム全体から選抜したベスト・オブ・ベストの銘柄に集中投資する戦略だ」(牧田氏)

高度に選別された銘柄への集中投資により、他資産との相関が低く、クレジットサイクルのどの局面にあっても魅力的なリターンを“全天候型”で提供することを追求している。

図表1 PGIMフィクスト・インカムの主な実績
主な実績_PGIM
2024年3月末現在。出所:PGIMフィクスト・インカム。
ページ下部に記載しているグラフ・データに関する留意事項をご確認ください。

高パフォーマンスを支えるプラットフォーム

前述の通り、同戦略の肝は米国屈指のボンドハウスたるPGIMのベストアイデアを結集している点にある。

PGIMは米大手保険会社の資産運用部門として債券運用を重点的に手掛けてきた長い歴史を持ち、伝統的な戦略からオルタナティブ色の強い戦略まで、グローバルかつ多様な債券戦略を展開。資金力、発行体やスポンサーとの長年の強固なリレーションに基づく情報の豊富さや分析力など、多様な優位性を運用に惜しみなく注ぎ込むことで、下表のとおり、主な戦略は設定来で全てプラスの超過収益となっている※運用報酬控除前

図表2 PGIMフィクスト・インカムの主な戦略のパフォーマンス一覧
図表2 PGIMフィクスト・インカムの主な戦略のパフォーマンス一覧
2024年3月末現在。出所:ブルームバーグ・インデックス、JPモルガン、iBoxx、クレディスイス、ICEデータ・インデックス、ブルームバーグ。次ページの下段に記載されたグラフ・データに関する留意事項をご確認ください。

そんな同社では、日々、クレジット・リサーチ・チームとポートフォリオ・マネージャーが密に連携しているため、同社が有するすべての投資案件から、特に魅力的な投資機会を見極められる。加えて独自のレラティブバリューのフレームワークの活用により、あらゆるセクターの相対価値を評価できることも、同戦略の運用を支えるポイントだ。

図表3 設定来で目標並みのリターンを安定的に実現してきた
設定来で目標並みのリターンを安定的に実現してきた
出所:PGIMフィクスト・インカム、ブルームバーグ。当ページの下段に記載されたグラフに関する留意事項をご確認ください。
図表4 主要インデックスとの相関性 設定来(2020年12月)~2024年3月31日
主要インデックスとの相関性
出所:ブルームバーグ。当ページの下段に記載されたグラフ・データに関する留意事項をご確認ください。

ディストレスト投資からも高収益を得られる可能性に着目

同戦略におけるベストアイデアは、通常の社債投資によるキャリーやトータル・リターンの追求だけに留まらない。ディストレスト投資も状況によっては、強みを発揮し得る投資機会の1つだ。

実際に、足元、ディストレスト・エクスチェンジは増加傾向にある。近年、CLO(ローン担保証券)やリテール投資信託がクレジット市場で存在感を高めているが、こうした投資家が抱える制約は、苦境に陥った発行体に対して積極的に関与していくには硬直的かもしれない。
※ディストレスト・エクスチェンジは、債権者に一部損失を強いることで、発行体の債務負担軽減を企図した債務交換のこと。

PGIMジャパンの平尾卓也氏は、「ディストレスト投資では、発行体と向き合い、どのような財務ソリューションを提供するかといった柔軟性が重要となる。債券運用で豊富な経験と規模を有するPGIMは、発行体の経営陣やスポンサーに直接関与する中で、その見識を積んできた。また、専属のスペシャル・シチュエーションズ・チームとクレジット・リサーチ・チームの見解を融合することで、確度の高いディストレスト投資ができる」と、同分野でも同社の運用力を活かし良好なリターンを得られるチャンスがあることを強調する。

図表5 金融危機以降、デフォルトに占めるディストレスト・エクスチェンジの割合は着実に増加
出所:JPモルガン、ピッチブックデータ、ブルームバーグ、S&P/HISMarket。2024年3月末現在。棒グラフの上のパーセンテージの数字は、ディストレスト・エクスチェンジからのデフォルトの取引量を表しています。

このように、ディストレスト分野を含めたあらゆる投資機会を捉える同社の高い運用力こそ、『クレジット・オポチュニティーズ戦略』が昨今のタイトなスプレッド環境下でも、“全天候型”でリターンをあげてきた鍵といえるだろう。同戦略のさらなる快進撃から目が離せない。

図表6 PGIMフィクスト・インカムの優位性

PGIMの優位性

*PGIM(ピージム)は、世界最大級の金融サービス機関であるプルデンシャル・ファイナンシャルの資産運用部門で、債券、株式、マルチアセット、不動産、オルタナティブの運用ユニットがありますが、本稿では、その中の一つであるPGIMフィクスト・インカムをPGIMと表現しています。グラフ・データに関する留意事項:過去の実績は、将来の結果を保証・示唆するものではありません。運用資産額はPGIMフィクスト・インカムの推計値であり、変更される場合があり、また関連会社からの受託資産を含みます。1:2023年1月発行の「IPEInternationalPublishersLimited」の「InvestmentGradeCreditManagerSurvey」(60社が回答)投資適格クレジット戦略運用残高ランキング。同順位は2022年9月30日現在のPGIMの投資適格クレジット戦略の運用残高。ランキングへの参加は任意。特段の記載がない限り米ドルベース。超過収益は、記載されているベンチマークのリターンを上回る部分。米ドル建て以外の証券はスポットレートを用いて米ドル換算しています(米ドルヘッジ戦略を除く)。運用資産額には戦略のコンポジットに含まれていないポートフォリオの残高が含まれている場合があります。一覧は、国内債券、マルチセクター、ロング・ショートを除いて表示。運用報酬料率は全ての投資家に当てはまるものではありません。米国ハイイールド指数:ブルームバーグ米国ハイイールド1%発行体上限付インデックス、米国株式:S&P500トータル・リターン・インデックス。本稿に掲載された各インデックスに関する知的財産権及びその一切の権利は、各インデックスの開発、算出、公表を行う各社に帰属します。その他留意事項:本稿は、情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や販売を目的としたものではありません。本戦略へのご投資にあたっては当社と投資一任契約を締結していただくことを前提としています。また、当戦略は投資対象に先物を一部含む場合があります。当社の関連会社である、PGIMフィクスト・インカムが実質的な運用を行います。【運用実績について】過去の実績は将来の成果を保証するものでも、将来の実績を示唆するものでもありません。投資資産の価値は常に変動し、さらに追加で為替レートの影響を受ける場合があります。【リスクについて】主なリスクとして価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、ディストレスト資産のリスクなどにより元本欠損が生じることがありますが、これらに限定されるものではありません。さらに、当戦略では、計量モデルを活用してデリバティブ商品を組み入れるため、デリバティブ取引固有のリスクがあります。また、モデルの完全性を保証するものではありません。【費用について】投資一任業務の対価として投資顧問報酬(資産残高に対し最大1.10%(税込)の逓減料率)が費用として発生します。当グループが運用を行う投資信託を組み入れる場合は、最大0.055%(税込)の費用が発生します。その他、運用において発生する費用やお客様との個別協議により決まる費用もあることから、事前に計算方法や上限等を示すことはできません。従って費用の合計額または上限額を表示することはできません。PGIMジャパン株式会社は、プルデンシャル・ファイナンシャルの一員であり、英国プルーデンシャル社とはなんら関係ありません。

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