2022年から、グローバルで大きな金利ボラティリティの上昇に見舞われている債券・クレジット市場。安定運用の礎としての債券投資が揺れる苦しみの一方で、今後の債券・クレジット投資にはチャンスが生まれている。そんな投資機会をうまく捉え、不確実性が残る中でもダウンサイドリスクをしっかり抑制する期待が持たれる債券代替戦略として、アリアンツ・グローバル・インベスターズ(アリアンツGI)がお勧めするのが「ALWOCA」と「ASEID」だ。

超短期のデュレーションが実現する圧倒的な安定感

昨今の債券・クレジット資産の運用難の中、その安定感が一層際立った戦略が、『アリアンツ・ワーキング・キャピタル戦略(ALWOCA)』だ。同戦略は安全性の高い企業の売掛債権を中心に投資するトレードファイナンス債権戦略で、2019年4月に運用を開始してから、新型コロナウイルス禍、ウクライナ戦争などのイベントを経験したが、図表に示されるパフォーマンス推移を見ると分かる通り、圧倒的な安定感を見せる。

同戦略の特色は3つある。1つが、ALWOCAが投資する債権は平均120日以下と非常に短い満期となっており、金利やスプレッドの変動リスクを限定的に抑え込める点だ。2つ目が、投資対象とするトレードファイナンス債権が企業間の商取引に関連した債権であること。万が一発行体がデフォルトした場合でも、将来の取引先との関係悪化を避けるべく、企業は他の債務より同債権の返済を優先するケースが多いからだ。そして3つ目が、グループ企業アリアンツ・トレードなどのリソースを活用したクレジット分析とグローバル銀行を中心とした幅広いソーシング先とのアリアンツGIのネットワークにより、4年間すべてプラスのリターンを獲得していることだ。

松村 智明氏
アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン
営業本部 金融法人営業部
セールス・マネージャー
松村 智明

アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン 営業本部 金融法人営業部セールス・マネージャーの松村智明氏は、「世界経済が景気後退サイクル入りする懸念が広がっているが、そうなれば企業の格下げやデフォルトが増えるだろう。統計的に見ても社債や銀行融資などと比較して損失率の低いトレードファイナンス債権に投資し、金利リスク耐性が高いALWOCAの組み入れは、将来のクレジット・ポートフォリオのリスク耐性向上に貢献できるはずだ」と力を込める。

なお松村氏によれば、あまりに“安定しすぎている”ALWOCAのパフォーマンスを見た投資家から、「プライベート資産だから時価評価できず、値動きが反映されていないのでは?」と問われることもあるという。実際には、同戦略では超短期の金利および短期クレジットをファクターに、毎月時価評価を行い、プライシングに反映している。

「プライベート資産は過去の値動きデータを用いたリスクや見通しの分析が難しいとのコメントもあるが、上記のファクターに基づいて分析できる。シミュレーション結果と実績値を比較してみると、高い整合性を示しており、銀行をはじめ、半期や1年など定期的に利益確定が必要なお客様からは『予見がしやすいプロダクト』であることが重宝されている」(松村氏)

こうした「プライベート資産らしからぬ」特徴も、ALWOCAが好評な理由のひとつだ。プライベート資産と言うと低流動性が想起されるが、同戦略は満期の短さから、解約制限はあるものの基本的には月次で設定・解約することが可能だ。「投資上の制約が少なく、はじめてプライベートアセット投資に取り組むお客様にも受け入れやすい」(松村氏)

【図表】2019年4月以降の他資産とのパフォーマンス比較

2019年4月以降の他資産とのパフォーマンス比較

安全性とリターンを両立するカギは独自のソーシング力

スプレッドが拡大している足元の運用環境は、債券・クレジット投資のエントリーポイントとして魅力的だ。ただ一方で、クレジットの質が低下し、デフォルト率が上がるなど、ダウンサイドリスクやヘッジコスト上昇などへの懸念も同時に高めてしまう。そうした運用環境で、リスクを抑えつつもスプレッド拡大の恩恵を享受できるような投資戦略が、『アリアンツ・シニア・ヨーロピアン・インフラストラクチャー・デット(ASEID)』だ。

ASEIDの投資対象は欧州のコアあるいはコアプラス領域のインフラデットの中で、弁済順位の高いシニアデット。なおコア、コアプラスに相当する案件については、同社では独自の手法で算出した「キャッシュフローがどれだけ長く予見できるか」を基に選別しており、安全性の高さが最大の特徴となっている。

西田 宗嗣氏
アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン
営業本部 金融法人営業部
セールス・マネージャー
西田 宗嗣

一方で、同様のリスク水準の社債などと比較して、高いリターンが期待される点も見逃せない。案件へのアクセスが限定されることや、契約交渉の難易度から生じる「プレミアム」を持つ優良案件に投資を行うことで、平均して100ベーシスポイントほど厚いスプレッドが期待される。アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン 営業本部 金融法人営業部 セールス・マネージャーの西田宗嗣氏によれば、ASEIDは同社のソーシング力が存分に発揮された戦略であるという。

「欧州の代表的保険会社の一つであるアリアンツの資金を共同投資することで、様々な案件へのアクセスが容易になる背景がある。同時に、ほとんどの案件でスポンサーや発行体と相対で交渉を行い、発行条件を自分たちの理想に近づけるなど、影響を与えられる案件にフォーカスして投資を行うことを徹底している」(西田氏)

プライベート資産はドライパウダーが積み上がっていると、マネージャーは多少投資条件が見劣りしても、投資を行ってしまうケースも散見されるが、同社では、納得できるコベナンツやプロテクションがあって初めて投資を行う。その成果か、過去10年の約250億ユーロにわたる投資の中で、1件もクーポンの支払いの遅れやクレジットロスを経験していないことは、重要なポイントだろう。

こうしたこだわりにより、近年欧州インフラデット戦略が増えてきた中でも、他社との投資先案件の被りがなく、ASEIDは分散投資先としても勧められると西田氏は語る。「プライベート投資では案件へのソーシング力が重要です。前述のような弊社独自のソーシング能力によって、常に良質な欧州インフラデットへの投資機会を提供し続けている。プライベートアセット投資の第一歩としてもぜひご検討いただきたい」(西田氏)

【図表について】出所:各資産クラスのデータはBloombergのデータおよびアリアンツGIのデータに基づいてアリアンツGIが作成。期間:2019年4月末から2023年4月末。指数:日本国債はICE BofAJapan Government Index、米国国債はICE BofA US Treasury Index、米国投資格付け債はICE BofA US Corporate Index、欧州投資格付け債はICE BofA Euro Corporate Index、米国ハイ・イールド債はICE BofA US High Yield Constrained Index、欧州ハイ・イールド債はICE BofA Euro High Yield Constrained Index、バンク・ローンはS&P/LSTA Leveraged LoanTotal Return Index、米国高格付け証券化商品はICE BofA AA-BBB US Asset Backed Securities Index、トレード・ファイナンスはアリアンツ・グローバル・インベスターズが提供するALWOCA戦略の運用過去実績値(運用開始来、運用報酬控除後)。 注)上記の情報および図は例示目的としたもので投資助言に相当するものでなく、かつ特定の有価証券、運用戦略、運用商品を推奨または提案するものではありません。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。

【ご留意事項】●本資料は、アリアンツ・グローバル・インベスターズまたはグループ会社(以下、当社)が作成したものです。●特定の金融商品等の推奨や勧誘を行うものではありません。●内容には正確を期していますが、当社がその正確性・完全性を保証するものではありません。 ●本資料に記載されている個別の有価証券、銘柄、企業名等については、あくまでも参考として申し述べたものであり、特定の金融商品等の売買を推奨するものではありません。 ●過去の運用実績やシミュレーション結果は、将来の運用成果等を保証するものではありません。 ●本資料には将来の見通し等に関する記述が含まれている場合がありますが、それらは資料作成時における当社の見解または信頼できると判断した情報に基づくものであり、将来の動向や運用成果等を保証するものではありません。●本資料に記載されている内容・見解は、特に記載のない場合は本資料作成時点のものであり、既に変更されている場合があり、また、予告なく変更される場合があります。 ●投資にはリスクが伴います。投資対象資産の価格変動等により投資元本を割り込む場合があります。●最終的な投資の意思決定は、商品説明資料等をよくお読みの上、お客様ご自身の判断と責任において行ってください。 ●本資料の一部または全部について、当社の事前の承諾なく、使用、複製、転用、配布及び第三者に開示する等の行為はご遠慮ください。●当社が提案する戦略および運用スキームは、グループ会社全体の運用機能を統合したものであるため、お客様の意向その他のお客様の情報をグループ会社と共有する場合があります。●本資料に記載されている運用戦略の一部は、実際にお客様にご提供するにあたり相当程度の時間を要する場合があります。

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