特集金融市場の潮流を読む

大学法人の資金運用の最前線を探る
エンダウメント運用も高度化へ
自律的な運用体制の構築がカギ

年金基金や金融機関などと同様に、アセットオーナーとして注目されているエンダウメント(大学の寄附基金)。市場環境の変化に加え、10兆円規模の大学ファンドの創設が追い風となり、大学の資金運用は転換点を迎えている。運用高度化の実現に向け、いま何が求められるのか。政府、運用コンサルタント、大学関係者に聞いた。

国立・私立を問わず、多くは安全資産中心の低リスク運用を実施

近年、大学における資金運用の重要性が高まっている。従来、国内大学の収入は学生納付金に加え、国からの運営費交付金や補助金に大きく依存していたが、それだけでは、諸外国との競争の中で大学の長期的な運営や研究体制の構築が困難になりつつある。さらに、インフレによって資産の実質的な価値が目減りする懸念も大きく、資金運用を通じて安定的かつ自律的な財源を確保しようとする動きが進んでいる……

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