J-MONEYカンファレンス「金利変動時代に問われる運用戦略 〜いま改めて見直す株式・債券戦略の魅力〜」が2025年10月9日、ベルサール東京日本橋で開催された。冒頭の特別講演では野村証券の森田京平氏が「2025年現在の政策金利は0.50%だが、2027年末には1.25%となると見込んでおり、おおむね中立金利の水準に到達する」などと述べた。パネルディスカッションでは「トップエコノミストが読み解く2026年世界経済の未来図」をテーマに、企業年金基金の常務理事やベテラン・コンサルタントが伝統資産における長期視点での運用哲学や戦略を議論した。

特別講演トップエコノミストが読み解く2026年世界経済の未来図
日本は景気と物価の「国産化」の節目 インフレ収まりサービス業が値上げへ

本日の時点ではまだ高市首相は誕生していないが、最有力の候補として、彼女の経済政策を考察する。私どもが「サナエノミクス」を分析したところ、大きく3つの柱に整理できる。いずれも、かつての安倍晋三氏の「アベノミクス・3本の矢」を彷彿とさせる内容だ……
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野村證券 経済調査部 チーフエコノミスト 森田 京平氏

野村證券
経済調査部 チーフエコノミスト
森田 京平

スポンサーセッションリムロック・キャピタル・マネジメントLLC
低ボラティリティを維持しつつ 魅力的な円ベース利回りを実現

我々はより広範な投資機会を求めて様々な債券セクターに投資するが、ここで重要なポイントは、セクター・アロケーションは行っていないという点だ。ボトムアップアプローチを通じて、あくまでも債券一つひとつの担保価値やキャッシュフローなどを分析し、投資の可否を判断している……
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ポール・ウエストヘッド

リムロック・キャピタル・マネジメントLLC
CEO
ポール・ウエストヘッド

スポンサーセッションブラウン・アドバイザリー・リミテッド
欧州中小・中堅農業セクターに照準。安定収益と高スプレッドの両立

資産配分プロセスでは、意思決定における行動バイアスを軽減するために運用チームでは「コーチ」と呼んでいるが、外部のコンサルタントを活用している。コンサルタントには四半期ごとに行った投資判断をレビューしてもらい、「合理的ではない判断はなかったか」「もしあったとするなら今後どうすればそのような判断を避けられるのか」といったことを議論している……
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村澤 俊之氏

ブラウン・アドバイザリー・リミテッド
日本オフィス代表
村澤 俊之

パネルディスカッション伝統4資産の過去・現在・未来 〜プライベート投資全盛の今、再認識すべきこと〜
伝統の中の「革新」、株式・債券戦略を高度化 〜流動性比率の確保が一層重要に

(荻原)私どもの基金の債券(ヘッジ外債中心)と株式の相関関係を調べてみた。2018年4月以降の月次データに基づく12カ月のローリング分析によると、債券と株式は当初、逆相関を示していた。それが新型コロナウイルスショックで相関が高まり始め、それ以降は分散が効かない状態が続いた。しかしFRB(米連邦準備理事会)の利上げ打ち止め以降は再び逆相関が出始め、足元では相応の分散効果が期待できるような環境になってきた……
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パネラーの皆さん

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