特別講演2025年後半の経済シナリオと投資環境
日米の経済は緩やかな減速を予想、不確定要素残るが大きな波乱は回避
2025年後半のメインシナリオを最初に申し上げると、大きな波乱はないとみている。トランプ関税の影響はこれからだが、日米の経済は共に緩やかに減速に向かうだろう。リスク要因はいろいろあるが、決定的な要素は現時点で見られない……
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プライベート・クレジットが提供する多様な投資機会と運用効率の向上
我々はプライベート・クレジットの投資セクターを3つに大別している。1つは、企業の信用力に依拠する「プライベート・コーポレート・クレジット」。2つ目はプライベート・コーポレート・クレジットの一部ではあるが、経営破綻しているなど特殊な条件下で投資を実行する「スペシャル・シチュエーションズ」。3つ目が企業の信用力に依拠せず、資産の価値に着目する「資産担保型クレジット」である……。
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マクロ環境の不確実性が高まるなか、さらに輝きを増す金(ゴールド)の魅力
(森田) 金の投資需要が拡大した背景には、マクロな政治・経済環境の不確実性がある。地政学リスクやインフレ懸念の高まり、グローバルな国家債務急増への警戒感、さらには2025年に入ってトランプ関税の影響も加わった。中央銀行が金の純購入に転じたのは、リーマン・ショックやユーロ危機などを通じて主要通貨の信認が低下した2010年からだが、ここ数年はマクロ環境の不確実性が増大したことで、金保有に対するいっそうのインセンティブが働いている……
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パネルディスカッション今、機関投資家に求められるプライベート投資のトリセツ
「負けない資産構成」へ全方位で分散〜将来のキャッシュフロー予測と管理が肝要
(矢鋪)2007年はサブプライム・ショック、2008年にリーマン・ショックが発生。そして2011年は東日本大震災が起こった。これ以降、日本国内ではアベノミクス、日本銀行によるゼロ金利政策と、文字通り異次元の経済・金融政策が大動員されていった。こうした状況の中で、企業年金として債券では期待リターンが取れない。株価の変動率も極めて高い。長期安定投資を旨とする観点から、選択肢として急浮上したのがオルタナ投資だった……
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