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集中度の高い長期投資を実践

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オービス・インベストメンツ

実力対比で割安銘柄を厳選し
集中度の高い長期投資を実践

2020年01月08日

オービス・インベストメンツは、創業以来営業チームを持たず、口コミで3兆円を超える規模に成長してきた運用会社だ。同社の運用哲学について、日本法人代表取締役社長の時国司氏に話を聞いた。(取材日:2019年12月18日)


オービス・インベストメンツ
代表取締役社長
時国司氏

──なぜ、営業をしないのか?
時国 ファンドは売るものではなく、買われるものだと考えているためだ。むしろ、当社の運用哲学と合わない場合は、投資いただいたとしても顧客のためにならないため投資をお断りしている。

 また、運用会社のAUM(受託資産残高)拡大は、必ずしも顧客の利益につながるわけではないと考えている。近年主流になっている定率の運用報酬体系下では、構造上運用会社のインセンティブがAUM拡大に置かれてしまうが、パフォーマンス連動型の報酬体系であれば、リターン向上にインセンティブが働く。顧客は、運用会社のAUM拡大のために投資しているのではなく、リターン獲得のために投資しているため、パフォーマンス連動型の報酬体系が適していると考える。このように、Alignment of interest(顧客と運用会社の利益一致)は、長期投資にとって不可欠な要素である。

──運用戦略の特徴は?
時国 当社には数少ない戦略しかない。創業来、最も得意なことだけに注力し、その魅力を磨くことに集中してきた。当社が提供する戦略は、『ロング・オンリー株式戦略』と『絶対収益戦略』。どちらの戦略も、ファンダメンタル分析に基づき、株価が本源的価値を下回る企業をボトムアップで見つけ、長期にわたり集中投資するスタイルだ。ポイントは、いかにコントラリアンな(他と異なる)視点で投資機会を見つけることができるかだ。このうち『ロング・オンリー株式戦略』は、グローバル・日本・エマージングなど、投資対象地域ごとに分かれている。2019年9月末時点において、各戦略の運用資産額8割を占める銘柄数は、グローバル株式戦略で30銘柄、日本株式戦略で17銘柄、エマージング株式戦略で18銘柄と、厳選した銘柄に集中投資している。