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サステナブル投資を全社的に強化・推進

ネット独自・先行記事

BNPパリバ・アセットマネジメント

日本のESG投資市場は3年間でプラス307%
サステナブル投資を全社的に強化・推進

2019年06月11日

BNPパリバ・アセットマネジメントは2019年5月23日、東京都内でESG(環境・社会・ガバナンス)投資についてのセミナーを開催した。セミナーに登壇した同社のサステナビリティ・グローバル・ヘッドのジェイン・アムバクシア氏に話を聞くとともに、当日のプログラムを紹介する。

ジェイン・アムバクシア氏
BNPパリバ・アセットマネジメント
サステナビリティ・グローバル・ヘッド
ジェイン・アムバクシア氏

――ESG投資の現状をどう見る。

アムバクシア 世界で経済規模の大きい上位50の国・地域では、ESG情報開示に関する規制やガイドラインが近年急速に増加している。2006年にはそれまでの累計で50程度しかなかったが、2016年には累計で350を超えた。ESG投資市場も成長しており、なかでも日本は2016年~2018年の成長率がプラス307%と、アジア全体のプラス16%や米国のプラス38%と比較しても突出している。

2017年にはTCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)が気候関連の情報開示に関する提言を行ったほか、2018年には欧州委員会が持続可能な開発目標に資する金融システムを構築するためのロードマップを公表した。ESG投資を後押しする国際的な動きは、引き続き継続するだろう。

――御社も積極的に取り組んでいる。

アムバクシア 2019年3月に、サステナブル投資を全社的に強化・推進するための戦略であるグローバル・サステナビリティ戦略(GSS)を発表した。2020年までにすべての戦略にサステナブル投資を組み込む目標を掲げている。具体的には、ESGの運用プロセスへの統合、スチュワードシップ活動、投資対象除外、フォワード・ルッキングの観点(エネルギー、環境、平等の分野)を4つの柱として、サステナブル投資を強化していく。

社内の専門組織であるサステナビリティ・センターが中心となってGSSを強力に推進するが、同時に他の金融機関にもGSSの趣旨への賛同と協働を呼びかけ、金融業界が持続可能な社会への変革のために「フューチャー・メーカー」として貢献することを強く望んでいる。

――機関投資家はESGにどう向き合うべきか。

アムバクシア 環境問題や社会の持続可能性は、機関投資家にとっても重要な課題だ。運用を外部に委託する際は、アセットオーナーとして運用会社にエンゲージするなど、金融システム全体でESGに取り組んでいくべきだろう。

BNPパリバ・アセットマネジメント 資産運用セミナー
「ESGの潮流と日本の投資家への示唆」

■日時 2019年5月23日(木)

■場所 シャングリ・ラ ホテル東京

■プログラム抜粋
・「ESGの潮流と企業価値創造」
 中空 麻奈氏
 (BNPパリバ証券 市場調査本部長 チーフクレジットアナリスト/チーフESGアナリスト)

・「本邦での ESG 投資の取り組みと課題:ランチョン・パネルディスカッション」
 モデレーター:中空 麻奈氏

・「欧州での ESG の動向と BNPP AM における取り組み」
 ジェイン・アムバクシア氏

・「ESG 投資の本質的な意義と今後の展望」
 水口 剛氏 (高崎経済大学教授)

・「持続可能な世界経済への移行とグローバル株式での投資機会」
 イアン・シム氏
 (インパックス・アセットマネジメント ファウンダー/チーフ・エグゼクティブ)

・「サステナブル債券市場の現状と今後の見通し」
 トレバー・アレン氏
 (BNPパリバ サステナビリティ・リサーチ・ストラテジスト)