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PBRは1.3倍の割安水準

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HSBCグローバル・アセット・マネジメント

新興国企業の業績は堅調
PBRは1.3倍の割安水準

2018年12月07日

HSBCグローバル・アセット・マネジメントのグローバル新興国株式 ポートフォリオ・マネジャーのエドワード・コンロイ氏に、新興国市場の魅力について聞いた。(取材日:2018年11月26日)


HSBCグローバル・アセット・マネジメント
グローバル新興国株式
ポートフォリオ・マネジャー
エドワード・コンロイ氏

――足元、新興国株式市場の状況は?

コンロイ 2017年の世界の株式市場を振り返ると、「適温相場」と称される状況下で、国・地域を問わず株価上昇が続いた。2018年に入り、米国の利上げや米中の貿易摩擦など地政学リスクの高まりを受け、投資家心理は悪化しているものの、ボラティリティは比較的落ち着いている。

 こうした状況のなか、新興国企業の業績は総じて堅調だ。18年9月以降、PBR(株価純資産倍率)は1.3倍程度と割安な水準を示しており、絶好の投資のタイミングと言える。

――とくに、どの国・産業に注目しているか?

コンロイ これまで、環境汚染の問題を抱える中国では厳しい環境規制により企業の生産が抑制されてきた。最近は、改革が一巡し、環境改善の効果が表れはじめている。今後は、停滞していた鉄鋼や石炭、アルミニウムなどの供給増加が期待される。そのほか、中国は広域経済圏「一帯一路」構想のもとインフラ建設を拡大しており、これが建設事業者などの関連企業に恩恵をもたらすだろう。中国政府の政策が、「オールドエコノミー(旧来型産業)」の成長に一定の効果を挙げていることがわかる。

――他に成長が期待できる産業は?

コンロイ オールドエコノミーに加えて、技術革新を背景に生まれた産業「ニューエコノミー」にも着目している。例えば、インターネットサービス、eコマース(電子商取引)などの躍進は目立つ。これら大手企業数社の売上高の合計は、インド市場の規模に匹敵するほどだ。

 MSCI エマージング・マーケット・インデックスの構成銘柄を見ても、テクノロジーセクターが占めるウエイトが大きくなりつつある。