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ダウンサイドを抑えた非流動性資産戦略

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NNインベストメント・パートナーズ

「銀行のバランスシート」を投資家に提供
ダウンサイドを抑えた非流動性資産戦略

2018年05月30日

オランダを拠点に資産運用サービスを展開するNNインベストメント・パートナーズ(以下、NNIP)から、非流動性資産の運用を統括するガブリエラ・キンダート氏が来日した。同社の運用戦略についてキンダート氏と、日本法人で機関投資家営業部長を務める南原啓太氏に聞いた。
(取材日:2018年5月10日)

NNインベストメント・パートナーズ
NNインベストメント・パートナーズ

オルタナティブクレジット部門 ヘッド
ガブリエラ・キンダート氏(左)

執行役員 機関投資家営業部長
南原 啓太氏(右)

――NNIPの非流動性資産運用の特徴とは。

キンダート 一般に非流動性資産といっても対象は広いが、我々の主な投資対象は欧州のコーポレートローンや住宅ローン、商業不動産、インフラプロジェクトなど、銀行のバランスシートのようなポートフォリオを機関投資家に提供できることが特徴だ。

 非流動性資産は、上場株式などの伝統的資産と比較すると情報が少なく、投資家にとってもなじみが薄い。資産クラスごとにリスクも期待リターンも異なれば、流動性や複雑性もまちまちだ。NNIPでは投資家の判断材料として、各資産の定量的な特徴や、各資産に対して強気か弱気かといった情報をまとめた冊子を、四半期ごとに開示している。

 投資の時間軸やリスク許容度は投資家ごとに異なる。非流動性資産はそれぞれの相関が比較的低く、分散が効いた多様なポートフォリオを構築できるため、顧客のニーズに合ったソリューションを個別に提案できるのが、当戦略と我々の運用チームの強みだ。

――どのような顧客を対象としているのか。

南原 米ドルの短期金利上昇によるヘッジコストの上昇が重荷になっているなかで、非流動性資産は超過リターンの獲得を期待できる有効な手段の1つだ。非流動性資産は一般の債券と比べるとデュレーションが長いものが多いが、長期運用を前提に、流動性を一定程度犠牲にできる生損保や年金にとっては、これまで長期国債が担った役割の代替として活用できるのではないか。

――NNIPの強みは。

南原 我々は保険の一般勘定の運用を長年行ってきたうえ、元INGグループの運用会社としてING銀行とも密な関係がある。保険で培ったダウンサイドを抑える運用と、銀行のノウハウを活用した非流動性資産の運用に長けている点で、欧州のなかでも非常にユニークな運用会社だと考えている。