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MUFGが揺るぎない強さ見せる

J-MONEY2016年秋号 注目記事

第26回東京外国為替市場調査

米利上げ、マイナス金利、Brexitを経て
MUFGが揺るぎない強さ見せる

米国の利上げが最大の関心事であり、為替の方向感を決める材料だった2015年の年末までと異なり、2016年以降は思いもよらない変化の連続に為替市場は翻弄された。激動の1年を乗り越えてきた国内外の金融機関が、為替取引の業務担当者にどう評価されたか。第26回東京外国為替市場調査の結果をふりかえる。(田鍋隼)

メガバンクが強さ見せる
外資で初のトップ10入りも

 2015年9~12月の為替市場は米欧の中央銀行のふるまいに強く影響を受けていた。FOMC(連邦公開市場委員会)関係者の利上げにまつわる発言をめぐってさまざまな思惑が交錯し、ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩和の姿勢を示すたび、ドル円やユーロ円は敏感に反応した。

 2016年は地政学リスクの高まりや中国経済の減速懸念、原油価格の動向が心配されるなか、年明け早々に中国で突然サーキットブレーカーが発動され一時、市場は混乱に陥った。その後、日本ではマイナス金利が導入されたことで国内金利は下がったものの、円高・ドル安が進行した。

 そうしたなか、市場の関心は徐々にBrexit(英国のEU離脱)を問う国民投票に移っていく。6月24日には大方の市場関係者の予想を裏切り、「離脱」票が「残留」票を大きく上回る結果となったことでポンドは暴落、つられてユーロも大きく下がり乱高下を繰り返した。

 他方で、日本では経常収支の改善が続いている。円を求める動きは依然として強く、2016年は値動きを繰り返しつつドル・ユーロ双方に対して円高が続いている。

 『J-MONEY』の「東京外国為替市場調査」は今年で26回目を迎えた。調査の案内およびアンケート票は、事業法人、金融法人、外国為替証拠金取引会社の為替取引業務に関連のある部署へ送付した。「第26回東京外国為替市場調査」では485社・機関が参加した。回答者の内訳は、事業法人355社・機関(前回比222減)、金融法人111社・機関(前回比67減)、外国為替証拠金取引会社19社(前回比4減)だった。

 為替市場全体の取引動向を調査結果に反映させるため、「総合評価ランキング」は2015年と同じ方法で算出した。自己申告による月間平均取引金額10億円未満の回答は総合評価の集計に反映しないこととし(金額回答がない場合も集計に反映しない)、同10億円以上の回答者を抽出してスコアの算出を行った。スコアは各回答者が順位付けして選んだ複数の金融機関を規定ポイントで加算し、計算している。

 なお、「金額加算ランキング」は、回答者による金融機関の順位付け(1位~5位)を、回答者の自己申告による月間平均取引金額(10億円未満、100億円未満、500億円未満、1000億円未満、1000億円以上の5段階)に応じて配点し、計算している。最も配点が高いのは、「取引金額1000億円以上の回答者による1位指名」となる。金額回答がない場合は集計に反映しない。

 事業法人、金融法人、外国為替証拠金取引会社による総合評価ランキングの回答を合算した「2016年 総合評価ランキング」のトップ3には、昨年と同様に三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行がランクインした。また、事業法人投票、金融法人投票でも「総合評価ランキング」「金額加算ランキング」ともに、同国内メガバンクグループが1~3位に名前を連ねている。

 外国為替証拠金取引会社投票では例年外資系金融機関・グループがトップ3にランクインすることが多いが、今回の調査では1位がシティ、2位がJPモルガン・チェース銀行、3位がドイツ銀行グループという結果になった。

 「2016年 総合評価ランキング」では今回、初めてクレディ・アグリコル銀行がトップ10入りを果たした。また、昨年10位だったドイツ銀行グループが順位を4つ上げた。


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国内金融機関が健闘する「事法」
「金法」「外為」では順位に動き

 事業法人投票、金融法人投票、外国為替証拠金取引会社投票のランキングを詳しく見てみたい。事業法人投票では国内金融機関が健闘している。上位10社のうち国内金融機関の数は7社(昨年より1社増)となった。特に新生銀行は大きく順位を伸ばしており、昨年の15位から9つも順位を上げて6位にランクインした。昨年はランキングに載らなかったり、投票されなかったりした地方銀行・第二地方銀行もランクインした。

 海外系金融機関の最上位にはシティ(5位)とJPモルガン・チェース銀行(7位)のほか、バークレイズが昨年から2つ順位を上げてトップ10入りした。金融法人投票でも、「2016年 総合評価ランキング」と同様にドイツ銀行グループとクレディ・アグリコル銀行が順位を上げてきている。トップ10以下でもスタンダードチャータード、ロイヤルバンクオブ・スコットランドは5つ以上順位を上げた。

 外国為替証拠金取引会社投票では、2位のJPモルガン・チェース銀行が昨年から順位を7つ上げる好成績をおさめた。同社は近年、外国為替証拠金取引会社との取引実績を積み重ねており、そうした事業活動が功を奏し、今回の結果につながったのかもしれない。他方で、国内金融機関のなかでも三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年の順位から4つ順位を上げ、じわじわとトップ3に近づいてきている。また、今回はトップ層常連の外資系金融機関以外にも動きがある。サクソバンクは21位から11位へと順位を上げ、シンガポールの大手金融機関GKGohにも初めて投票が入った。


MUFGが対象19 部門で1位
「ドル円」ではドイツ銀行が上昇

 部門別の評価では、昨年同様「通貨別ランキング」9部門と「フォワード・オプション取引」4部門、「Eトレーディング・関連サービス」9部門の調査・集計を行った。部門別評価でも三菱UFJフィナンシャル・グループは多くの高スコアを獲得している。金融機関を集計対象外としている「金融情報サービス会社」「E・トレーディング・その他ECN、マルチバンク」を除いた20部門中19部門(全22部門)で同グループは1位を獲得した。同グループが1位を逃した「欧州エマージング」では、昨年6位のシティが1位を飾った。

 「通貨別ランキング」では、「ドル/円」でドイツ銀行グループが順位を上げるほか、新生銀行が昨年の16位から大きく順位を上げてトップ10入りしたのは大きな変化だ。同様の変化は他の通貨でも起きている。「アジアエマージング」ではブラウンブラザーズ・ハリマンが12位から6位に、「その他G10」では三井住友銀行が12位から5位に、「欧州エマージング」ではクレディアグリコル銀行が16位から4位へと大幅に順位を上げた。

 「フォワード・オプション取引」では「通貨オプション・プレインバニラ」でみずほフィナンシャルグループが3位のバークレイズに1点差まで迫り4位となった。「通貨オプション・エキゾチック」ではJPモルガン・チェース銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループが同率一位を飾った。「Eトレーディング・関連サービス」では、「商品提案力」で新生銀行が15位から4位に順位を上げた点が注目だ。

素早く柔軟な対応に加えて
市場分析や多様な提案を重視

 「1位指名の理由」として最も多かった回答は、為替のセールス担当者の対応の「迅速さ」「きめ細かさ」を評価したものだった。今回の調査では、「プライシングの安定さ」や「レートのシャープさ」「コストの低さ」に比べて、「情報提供の頻度や正確さ」「リサーチ体制」「グローバルなマーケット、経済の分析力」「適切なアドバイス」などを理由に1位を指名した回答者が多かった。

 その他、「担当者の知識や経験」「定期的なセミナー等の開催」や「海外ネットワーク・拠点数」、「インターネットバンキングやWEB取引のシステムの充実」などが挙がったが、「自社の立場に立った提案」「イレギュラーなことへの対応」「多様な提案」「些細な点でも相談に応じる」など、ニーズを先取りするとともに一歩踏み込んだ提案を求めている回答者の姿も浮き彫りになった。

 2016年に入ってから、未体験の政治・経済イベントが発生し、各国の金融政策にも変化が生じている。各企業・団体の為替業務の担当者の不安や困惑を汲んでタイムリーかつ適切に応えられたことが、今回の調査の評価につながったのかもしれない。



(注1)各ランキング内の「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の「スコア」は、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の3社のスコアを合計したもの。

総合1位 三菱UFJフィナンシャル・グループ

銀行・信託・証券の強みを結集し
為替のトータルサービスを提供

 このたびは、総合評価・金額加算ランキングをはじめ、個別の通貨ランキングにおきましても非常に高い評価をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

 当グループの強みは、世界50カ国以上に拠点を持つ本邦金融グループ随一のグローバルネットワークに加え、グループ各社の専門性を活用した、幅広いお客様の多様なニーズに応えることのできる商品・サービス提供力にあります。

 昨今、お客様の外国為替取引ニーズについては、海外拠点の設置・拡充等の海外事業展開、クロスボーダーM&A、運用資産のシフトなど国際化・多様化が進んでいます。一方、本邦ではマイナス金利の導入、海外では英国におけるEU離脱に係る国民投票の可決等、市場を取り巻く環境自体も大きく変化しています。

 そうした環境のもと、当グループは全てのお客様に対して為替リスクマネジメントのソリューション提供や資産運用に伴う外国株や外国債券への投資に関わる金利や投資対象も含めたアドバイスを継続してきました。これからも、国内外の機関投資家との強固な関係性のなかで培ってきた財産管理や事務体制のノウハウのほか、グループ協働によるネットワークを駆使したリサーチ情報などのトータルサービスを提供していく所存です。

 こうしたなか、銀行のセールス/トレーディング業務においてはディーリングルームを丸の内から大手町に移転し、証券と同じビルで業務を行うことで、グループ内協働を加速化させています。

 今後も銀行・信託・証券のグループ各社の強み、専門性を結集することでMUFGとして総合力を発揮、お客様の期待を超えるクオリティで応え、新たなサービスの創出も継続して行ってまいります。

 引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

■総合評価1位の指名理由

●スポット、フォワード共にプライスが良い。分散執行に丁寧に対応してくれる(投信・投資顧問)
●コスト面はもちろんのこと情報サービス面でも非常に優れている(建設業)
●メインバンクであり、手続きがスムーズ。為替に関する勉強会を行ってくれ、サポート体制も充実している(その他サービス)
●各種情報提供の充実さ。シングル、マルチプラットホームで取り組める取引種類の多さ(地銀)
●為替取引だけでなく、イラン等マイナーな国の取引規制、L/C取引での書類作成上のアドバイス等を含めた総合的なサポート機能が充実している(商社)
●市場変動時などの適時適格な情報提供(製造業)

総合2位 みずほフィナンシャルグループ

「One MIZUHO」のさらなる進化
お客様にとっての「No.1のパートナー」を目指す

 本年も非常に高い評価を頂き、すべてのお客様に心より感謝申し上げます。みずほは、銀・信・証一体となった「One MIZUHO」の体制強化を推進し、各々の強みを活かした高度な為替サービス提供を継続してきました。

 2016年は年初から「円高の年」となり、6月には英国のEU離脱が国民投票で決定され、円高が加速し、約3年振りの100円割れとなりました。かかる環境下、クロスボーダーの買収案件や増資、親子ローン等、海外展開されているお客様ニーズの多様化が進んでいます。みずほオリジナルの「ダイナミック・ヘッジ」を含む幅広い商品のラインナップを有効に活用し、多様化するお客様のニーズに的確にお応えして参ります。

 アジア・エマージング諸国を重要な「戦略地域」と位置づけるお客様も多く、同地域の規制や政治情勢等の情報提供に努め、現地マーケットの特性を十分に踏まえた独自の為替ヘッジ手法の提案を継続します。今後も日本企業の同エリアでのプレゼンスの拡大が見込まれるなか、国内ではアジア・エマージングデスクが、進出先では各みずほ拠点がお客様の業務をサポートして参ります。

 お客様の海外進出に伴うヘッジニーズの多様化と並ぶトレンドが、為替取引の電子化です。日本では担当者との直接取引の要望が根強いものの、みずほは将来的な海外企業との取引拡大や東京市場における電子取引拡大を見込み、Eプラットフォームの高度化や利便性向上に努め、お客様の潜在的なニーズに応えていく所存です。

 資産運用の世界では、本邦でのマイナス金利政策導入により、外貨建て資産への投資が活発化しております。本年10月に実施したグループ内資産運用会社統合を、為替リスクヘッジを含めた高度で総合的な運用関連サービスを提供させて頂く好機と捉えてグループ各社の連携を強化し、「One MIZUHO」を進化させて参ります。

 お客様の利便性向上のため、為替のみでなく金利・コモディティも含めたOne-Stopでの柔軟な対応も拡大させて頂きます。こうした取り組みを通じ、東京市場を牽引するメジャープレイヤーとして、お客様にとって「NO.1のパートナー」となることを目指します。

■総合評価1位の指名理由

●専任の担当者がおり、的確なアドバイス、サポートをしてもらえるため、遠地でも安心して取引ができる(化学)
●外為に限定されず会計面のインパクトも踏まえた総合的な提案や顧客のニーズを正確に把握した提案をしてくれる。情報提供量も豊富(その他サービス)
●エマージング通貨に強みがある(証券)
●どの様な案件であろうと親切、丁寧、迅速に対応してくれる(石油・石炭製品)
●ディーラーが熱心に情報提供をしてくれる(その他サービス)
●的確な為替分析や情報提供を行っているため(製造業)

総合3位 三井住友銀行

海外拠点と連携し情報の質を高め
お客様に役立つサービスを提供

 このたびは、多くのお客様から高い評価をいただき心より感謝申し上げます。

 当行の強みは、市場営業部や市場営業推進部をはじめとした市場営業部門と関係各部の連携が生みだす質の高いサービスにあります。

 市場営業部門では、外国為替をはじめ、円金利や外貨金利、デリバティブ、コモディティなどのプロダクツを取扱っており、2 4時間体制で市場にアクセスしています。そのため、マーケットの変化に対してタイムリー且つ、一貫性のある情報発信が可能となっております。リサーチにおいては、東京のほかニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港、上海とグローバルに配置されたエコノミストやマーケットディーラーからの現地の情報を活用するなど、海外拠点とも密接なネットワークを築いています。

 また、当行内における密なコミュニケーションを通じた知見の共有・結集により情報提供の質の向上に努めており、定期的なレポートの発行を通じた幅広いマーケット情報の発信に加え、お客様毎に丁寧な解説を行っています。

 特に、不安定な相場状況の際には、お客様のもとへ直接足を運び、市場環境のアップデートをしています。豊富な知識を持ったプロフェッショナルが、あらゆるお客様のご要望にお応えしております。 

 当行のEコマースについては、お客様からシステムの使い易さについてご好評いただいております。為替予約締結システム「i-Deal(アイディール)」を開くと、トップ画面にはマーケット情報やチャートなどお客様が必要とされる情報が一覧で表示され、スピードが問われる相場変動時においてもご希望のタイミングで瞬時に取引可能です。

 また、為替予約取引の際にも、貿易等の業務をサポートする「Gets(Global e-Tradeサービス)」とのシームレスな連動により、為替予約の約定と同時に海外送金手続きがスムーズに完了できるなど、ユーザーの実務に沿ったシステム設計となっています。

 今後も、引き続きEコマースの利便性向上や取扱通貨拡充などサービスの充実を図ることで、お客様の多様なニーズに対してスピード感ある質の高いソリューションを提供してまいります。

■総合評価1位の指名理由

●メインの担当を決めてもらっているため、ヘッジの相談をしやすく、OPのオーダーも柔軟に対応してくれる。メイン以外の担当の対応も非常に良い(製造業)
●平常時の取引だけでなく、市場に変化が起きたときにも適切な対応、アドバイスをしてくれる(その他サービス)
●ネットバンキングが使いやすい(化学)
●手数料の安さもあるが、担当者の対応が柔軟で色々と提案してくれる(その他サービス)
●優遇幅、手数料の面で当社にとってメリットがある。システムも使いやすい(商社)

総合4位 JPモルガン・チェース銀行

東京にリソースを集中し、お客様に深くコミット

 本年も高いご評価をいただき、心より御礼申し上げます。J.P.モルガンでは、営業スタッフのほかスポット、フォワード、オプションのトレーダーが東京に在籍しており、お客様が抱える課題やニーズを深く理解したうえで、包括的な為替ソリューションを提案し、マーケットに対してフェアなプライシングを提供しています。

 調査力には定評があり、マクロ経済、為替、債券、クレジット等の専門家がグローバル市場の情報をタイムリーにお届けしています。また、当社は金融法人、事業会社、インターバンクを含むフルセクターをカバーしており、主要通貨に加えて新興国通貨や通貨オプションなど幅広い商品に対応できる体制を築いています。ここ数年はEコマースのシステム強化を進め、外国為替証拠金取引会社のお客様との取引実績を積み上げています。

 当社には、ブレグジットをはじめとする過去のさまざまなビッグイベントに際し、常に流動性を提供し続けてきた実績と自負があります。日本企業によるM&Aや海外事業の拡大に伴い大きな金額の為替取引が増えており、「安心して取引を任せることのできる金融機関かどうか」がさらに問われるとみています。今後もお客様のクロスボーダー案件を見据え、為替ヘッジに留まることなく最適なアイデアを提案し、具現化してまいります。

■総合評価1位の指名理由

●適格なアドバイス、相場観を提供してもらえる(地銀)
●新しい取引形態にも対応してくれる柔軟性(投信・投資顧問)
●長期にわたり安定したビジネスサポート力がある(外為証拠金取引)
●レポート、情報提供が充実。オプションプライシングが素早く、競争力もある(その他サービス)
●提案力やプライスの総合力が高い(メーカー)

総合5位 シティ

お客様を支える充実した支店網

 シティをご支持いただきましたお客様に厚く御礼申し上げます。当社のグローバルなネットワーク、取引プラットフォーム、商品の多様性などを評価いただけたものと確信しております。当社の最大の特徴は、他社の追随を許さないグローバルな支店網です。為替業務を送金も含め世界83カ国で展開しており、エマージング・マーケットを含めたあらゆる通貨をカバーしています。一方で、「ジャパン・デスク」を11カ国に設置し、日本企業のお客様には日本語で対応する体制を整えています。

 電子取引のプラットフォームも重視しており、基幹プロダクトのCitiFX Velocity、企業向けのCitiFXPulse、取引の執行だけではなく決済まで可能なFXPBなどを提供しています。今後も、お客様の利便性の向上に向けて、機能や取扱通貨、処理速度などを継続的に改善してまいります。

 多様な商品を組み合わせた「ソリューションの提供」はシティの強みです。企業の海外事業展開、クロスボーダーのM&Aや外貨での資金調達の増加に伴い、為替のニーズはますます複雑化・多様化していくと思われます。これからも、お客様のニーズを先取りし、最適な商品・ソリューションを提案できる金融機関であり続けたいと願っています。

■総合評価1位の指名理由

●マーケットサポート、取引額、頻度全て1位(外為証拠金取引)
●対応が早く融通が利く(その他サービス)
●丁寧な対応とこちらからの質問に対して分りやすく迅速に回答をしてくれる(商社)
●PB条件、スキーム提案、プライス競争力を総合的に鑑みて(証券)

総合6位 ドイツ銀行グループ

日本の為替市場の健全な発展を目指す

 本年も多くのお客様からご支持いただけたことに、厚く御礼申し上げます。

 ドイツ銀行グループでは、日本における外国為替業務を重要業務と位置づけており、サービスの質と商品の拡充に向け、ソフトとハードの両面で積極的な投資を行ってまいりました。

 とくに力を入れているのがEコマースです。自社のEコマースシステム「Autobahn(オートバーン)に最新のアルゴリズムを取り入れた取引執行ツールを導入し、一段とお客様の複雑化・多様化するニーズにお応えできる体制の構築に努めています。

 世界経済、日本経済はいま、次なる成長に向かって大きく動き出しています。当社はシニアから若手まで幅広い世代の人材を擁すことで、こうした時代の変化にも柔軟に対応しております。

 ドイツ銀行グループは、今後も外国為替のマーケットリーダーとして自社のサービス向上とともに、我が国の為替市場全体の健全な発展に貢献できるように努力してまいります。

■総合評価1位の指名理由

●担当者に相談しやすい。セミナーを開催し情報提供してくれる(投信・投資顧問)
●きめ細かいグローバルカスタマーサポートと分析(証券)
●卓越したプライシング、カスタマーサポート、市場分析、調査(外為証拠金取引)
●スピーディかつ適切な情報提供に加え、エコノミスト、ストラテジスト等との勉強会も豊富(生保)

総合7位 野村ホールディングス

「為替も野村に聞いてみよう」

 野村の為替サービスの3本柱である「リサーチ・セールス・トレーディング」を、多くのお客様から高く御評価頂き、厚く御礼申し上げます。

 従来から注力しているリサーチについては、常に高評価を頂くG10に加え、日本語が堪能な中国人スタッフを新たに採用しました。注目度の高いアジア・EMの現地情報や精度の高いレポートを、日本語でタイムリーに提供しています。

 セールスとトレーディングでも独自性に磨きをかけています。全国の支店網を活用したきめ細やかな日系金融機関ならではの営業力と、米系証券の伝統を引き継いだバニラプロダクトに留まらない幅広い商品提供能力を兼ね備えていることは、変わることのない日本市場への強いコミットとともに、野村にしかない強みと自負しています。

 今年は、円安から円高への急激なトレンド転換の影響で、お客様の間にポートフォリオ見直しや新たなヘッジ技術の需要が高まっています。伝統的ヘッジも、さまざまなデリバティブを活用した先進的ヘッジ構築も、野村ならばワンストップで御対応可能です。今後も質の高いフルラインの為替サービスをご提供して参ります。

■総合評価1位の指名理由

●カスタマーサービス、リサーチ力、プライシングなど、全ての面で質が高い(生保)
●プライシングがシャープ。外為関連のレポート等、情報提供も充実している(損保)
●迅速な対応と厚いリサーチ体制(生保)
●透明性のある営業方針と豊富な情報量(証券)

総合8位 バークレイズ

為替取引における戦略的パートナー

 このたびは多くのお客様から、バークレイズ銀行の外国為替サービスをご評価いただき、感謝申し上げます。

 近年の外国為替市場における電子取引化や規制強化といったグローバルの変化のなかで、バークレイズ銀行は引き続き東京外為市場に根ざした体制の強化に努めてまいります。

 なかでも、①アジア時間における安定的なリクイディティと良質なプライスのご提供、②電子プラットフォームである「BARX」のさらなる利便性の向上、③通貨オプションを活用したリスクヘッジに関するご提案、④タイムリーかつ質の高いリサーチ提供やセミナー開催には今後とも注力してまいります。

 また、東京チームの充実はもちろん、ロンドンおよびニューヨークのジャパンデスクと連携し、24時間のトレーディングサポートを提供いたします。どうぞ引き続き戦略的パートナーとしてバークレイズ銀行をよろしくお願いいたします。

■総合評価1位の指名理由

●さまざまな通貨の為替オプションにおいて安定的なプライスと執行を提供している(商社)
●総合的にサービスが良い(外為証拠金取引)
●プラットホームが秀逸(地銀)
●提供してくれる情報量が豊富(外為証拠金取引)

総合9位 クレディ・アグリコル銀行

日本の為替市場の健全な発展を目指す

 多くのお客様から高いご評価をいただけたこと嬉しく思います。当社には豊富な知識と経験を有した優秀なスタッフが多くおり、その知見を活かしたきめ細やかなサービスを提供できる点が大きな強みです。

 ディーラーの卓越したトレーディング能力に加え、グローバルなネットワークの活用により、主要通貨のみならず新興国通貨取引においても当社には高い価格競争力があります。為替取引やその他仲介ビジネスのみならず、貿易金融・融資業務を含む幅広い商業銀行サービスを提供できる体制を整えています。また、当社は顧客満足を追求する事を経営戦略に掲げており、現在は電子取引のシステム改善や時宜に応じた質の高いリサーチの提供に注力しています。

 金融規制が厳格化するなか、さらに市場は複雑化するでしょう。一方で金融法人、事業法人を問わず対外投資のニーズは高まっており、新興国通貨の需要もより一層拡大することが予想されます。お客様の立場に立ってサービスを提供していくことは当然ながら、当社は高い倫理意識と透明性を伴うサービスこそが、「持続可能なビジネス」につながり得ると考えております。今後も、お客様の発展に貢献できる金融機関であり続けられるよう精進してまいります。

■総合評価1位の指名理由

●新興国通貨の分析に高い信頼をおいている(証券)
●レートの安定さと強さ(証券)
●為替取引のプライス、取引執行の迅速性及び情報提供能力が優れている(その他金融)

総合9位 バンクオブアメリカ・メリルリンチ

「短期」「長期」の課題に迅速対応

 多くのお客様から引き続きご支持をいただきましたことに感謝申し上げます。2016年は、近年の円安傾向から一転、円高トレンドとなりました。英国のEU(欧州連合)離脱などの突発イベントも記憶に新しいところです。

 このようにマーケットの潮目が変わる場面では、短期戦略に基づくヘッジニーズの重要性が増し、お客様からはタイムリーな情報およびソリューションの提供が求められます。当社では、お客様1社につき、メイン担当者に加え複数のメンバーで常時カバーする体制を整えています。日常的なミーティングを通じて情報共有を図っていますので、例えば、担当者が不在なときのお客様からの突然のリクエストにも、チームを挙げてスムーズに対応できると自負しています。

 一方、事業法人のお客様にはバランスシート改善のための為替オプション活用のご提案を、運用会社のお客様にはご注文執行後の事務処理の効率化など、長期にわたるサポート業務にも取り組んでいます。なかには数年かけて構築するスキームもありますが、為替のプロとしてお客様と一緒に課題解消に向けて取り組む姿勢をご評価いただいています。これからも、「短期」「長期」合わせて、さまざまなアイデアやプロダクトをご提案します。

■総合評価1位の指名理由

●プライスのシャープさ(投信・投資顧問)
●各通貨で常に競争力のあるプライスを提示してくれる。タイムリーな情報提供も良い(投信・投資顧問)
●岩崎拓也氏の為替見通しに関する見識がためになる(製造業)

総合11位以降の金融機関の総合評価1位の指名理由

▶UBS
●スポットプライスとPBビジネスの安定さから(外国為替証拠金)
●取引高で圧倒的なシェアを誇り、プライムブローカーとしても重要な存在である(投信・投資顧問)

▶三井住友信託銀行
●価格競争力ならびに事務品質が良好(信託銀行)
●プライシングの安定性。レスポンスの速さ。電話対応が丁寧である(地銀)

▶りそな銀行
●当社メインバンクであり、外国為替の動向など、細かな問い合わせに対応してくれているため(製造業)

▶HSBC
●プライスの安定感。情報提供力(証券)
●フォワード・レートが良い(生保)






各部門1位の声

個人別ランキングで1位に輝いたディーラーたちに、受賞の喜びと今後の意気込みを聞いた。

▶カスタマーディーラー 個人別ランキング1位

 この度は1位に選んでいただき、心より感謝申し上げます。為替の世界に身を置いて今年で42年目になりますが、これまで“お客様の代わりにドイツ証券に出向している社員”という意識でやってきたことが間違いではなかったということを証明できたと思います。

 今回の評価を励みに、今後もお客様のために精進していきたいと考えておりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

▶デリバティブディーラー 個人別ランキング1位

 この度は多くの方から大変高いご評価をいただき、心より御礼申し上げます。昨今、金融市場が大きく揺れ動くなか、市場リスクコントロールを行う手段としてデリバティブ取引の存在は不可欠なものとなってきております。

 これからもマーケットとお客様の双方に真摯に向き合い、『MUFGグループ』一丸で、グローバルな環境変化を的確に捉えた旬の情報と最適なソリューションの提供に取り組んでいきたいと考えております。

▶ファンダメンタルズ分析ディーラー 個人別ランキング1位

 4年連続1位のご評価を頂き、厚く御礼を申し上げます。日本の金融緩和は、量の拡大や多様な資産買い入れから、マイナス金利、イールドカーブコントロールへと教科書や経験則では到底、計り得ない未知の領域に踏み込んできました。

 こうしたなか、少しでも頼りがいのある羅針盤となれますよう、市場と真摯に向き合い、チーム一丸となって付加価値の高い情報をお届けして参ります。引き続き宜しくお願い申し上げます。

▶テクニカル分析ディーラー 個人別ランキング1位

 3年連続の1位という、高い評価をいただき、心より御礼申し上げます。

 弊社では相場の動向を理解するうえで欠かせないテクニカル分析に加え、新興国を含めた100カ国以上の経済、政策やさまざまなプロダクトの需給動向を横断的に分析したうえで相場観を予想しています。

 市場で歴史的な変革が起こっていますが、日々の細かな値動きにそのヒントがあります。変化を的確に捉え、論理的で一貫性のある情報を今後もお客様にお届けします。